外見じゃなく、中身をしっかり見てくれた。
以前は、地元新潟で型枠大工をやっていました。関東に来たのは5年前。奥さんの両親が神奈川に家を購入「よかったら住みなよ」と言ってくれて。都会への憧れもあったので、素直に嬉しかったですね。すぐにハローワークに向かい、寒川・茅ヶ崎エリアで調べてみたところヒットしたのが今の会社です。仕事はハードだけど休みもしっかり取れて、なにより稼げる。社長をはじめ、先輩たちのノリも自分と似ていたので、ここに決めました。当時の自分はまだヤンチャ盛りでして。社長いわく「ガム食べながらだし、サンダルだし、金のネックレスをじゃらじゃらつけるし、面接時のお前はひどかった（笑）」らしく（記憶にないのですが…）。よく採用してもらえたなと今更ながら思います。ただ、外見じゃなく、中身を見て採用してくれたのが嬉しかったです。
「あいつは口だけ」で、終わりたくなかった。
開発業ははじめてだったので、最初はよく上司に注意されていました。ミスは事故にもつながるし、命に関わることもあるので当然なんですけどね。そもそも人にあれこれ言われるのが苦手というか嫌いだったので、正直ムカついたし、反発したこともありました(笑)。ただ、そこで辞めようとは思いませんでした。むしろ「絶対できるようになってみせる」「見返してやる」という気持ちの方が大きかった。だって、生意気なことを言うだけ言って、ダメだったからって数ヶ月で辞めて地元に帰るなんて、ダサいから。「あいつは口だけだった」で終わりたくなかったんです。自分としては、ごくごく当たり前のことなんですけどね。社長は「お前のそんなところがいいんだよ」と言ってくれます。気づけば入社6年目。職人としても、人間としても成長できました。
